供養とは
供養とは、何を供え何を養う事なのでしょうか?
供養とは供給資養の略語です。
亡き人にさまざまな物を供給し、資(元となるもの)を養う、という意味です。
古くからプージャーという言葉で「尊敬」という意味を込めて仏さま菩薩さまにお供えをする行為を行っておりました。
亡き方に供える行為は、自らの元となる、ルーツとなる先祖が自分の命に繋がっていることを自覚し、自らの心を養う為の行いです。
これは「亡き方に対して、『現在のありのままの自分』を仏さまにお供えし、自分自身の胸の中にある仏さまを養い、自らの人生をより豊かなものへと変えていくための行い」とも云えると思います。
「悲しくば己が身体に手を当てろ 形見に残る親の温もり」
姿形が無くとも、自分の胸に手を当ててみれば確かにここに先祖から続く命が存在することに気が付きます。
聞こえるはずのない声が聞こえてきます。
「やはり見てくれているのですね」と思えますし、引き継いだ命を共に生きていると実感できます。
見守られているからこそ取るべき行動、正すべき生活が見えてくるものなのです。