検校祭-眼神への感謝とお釈迦さまの生誕祭

 

検校庵のルーツである眼神がんしん・検校尊に感謝のご供養を捧げる法要と、4月8日に生誕されたお釈迦さまのお祝いの法要を併せて行っております。
検校祭は毎年4月15日に行われております。

 

伝承や伝記によれば、検校堂は400年以上前から存在しておりましたが、検校尊の詳細な歴史は確認が出来ません。
しかしながら、検校堂というお堂の存在、眼神としての信仰無くしては今日の検校庵は存在し得なかったわけです。

 

そこで、お釈迦さまの生誕祭である「花まつり」に併せて検校尊への感謝を捧げる法要を行うため、4月15日を検校尊の縁日と定めました。

 

お釈迦さまは、今からおよそ2500年前、ルンビニーの花園でお生まれになりました。

 

伝説では、生まれてすぐに7歩進み、右手で天を、左手で地を指差し「天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそん」と宣言されたといわれています。
この言葉は「人は誰もが、かけがえのない命を生きている」という、仏教のもつ差別のない人間という命をを尊重する精神を現しているといえます。

 

「主人公」という言葉を聞くとドラマの主役と思われる方も多いかもしれません。
しかしながら、もとは禅語です。
私たちは皆「世の中」があって「そこに自分は生きている」と思っているかもしれませんが、「自分が生きている家こそ、この世界である」と思ったのがお釈迦さまです。

 

皆が主人公であり、世界中が家族であるという想いでありたいと願います。

 

検校祭に建てられる旗にはこのような文言が記載されております。
慈眼視衆生じげんじしゅじょう 福聚海無量ふくじゅかいむりょう
観世音菩薩の誓願は衆生しゅじょう救済であり、大海たいかいのように無量無限の福徳を持って衆生のために垂れ給う存在と云われております。

 

昭和9年より掲げられたこの旗には、当時の庵主様の遺徳が偲ばれます。
衆生救済たる検校庵であり続けたいと願ってやみません。

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